2013年05月04日

通訳と聞き上手。

相談を受けたり、通じ合っていない会話の間に入ること(便宜的に「通訳」と言っている)が
多い。

相談は、相談をする人に「この混乱から出たい! 助けて」という
勢いと切実さ。そして「助けて!」という私に対するオーダーが明確。

だから、「助ける」ことに向かって、相手の話に耳を傾ける。
相談を受けているとき、私は超フラット。
相談者に感情移入もしない。
語られる言葉の向こうに広がる景色をイメージして、
その景色の中の何が、相談者の痛みになっているのかな…と
探っている。

そうしていると、あるとき「ココ!」みたいなポイントが
見えるので、

「あなたが辛いのはココだよね?」

と言うと、相手も「ああ!」みたいな顔をして、
何か気づくみたい。

たとえると、肩こりの人のツボを探して、押して、つまりを
流す…のに似ているかもしれない。

いっぽう、通訳は頭で聞いている感じ。
通訳は、会話している人のどちらか、または双方に
わかりやすく伝える、というスキルがないことが多い。

また、私に対するオーダーも明確じゃない。

目の前でくりひろげられている、こんがらかった配線のような
言葉のやりとりの流れを掴んで、会話の着地点を探して
そこに誘導するような感じ。

相談はあんまり疲れないけど、通訳は疲れる。

相手にわかりやすく伝える技術くらい自分で磨いてくれ…
という不満があるからかもしれない。

あと、発言の真意を常に探っているから、疲れるっていうのもある。
それは裏を読む、とかじゃなくて、イメージや考えていること=言葉
に直結していないことって、けっこうあるからその言葉の源を探っている…。

それは吹雪の荒野をさまようイメージ。
光はみつからないかもしれない。
でも、何かを探して歩く。
ものすごい徒労感。

あと、感情的な女性に多く見られる「わーっと愚痴って、話したらスッキリ!」て
いうのも苦手。
あれも、別に解決は求めてないから、右から左へ受け流していれば
いいんだろうけど、それが出来ないんだよなーー

ついつい解決策をさぐって提案してみては、撃沈したり。
意外とおせっかいなのかも。

まぁ、とにかく。

誕生日を越えて生まれ変わった私としては、今後は通訳的な頭の使い方を
するのはやめよう、と。

伝える力っていうのは、自己治癒力同様、誰もが持っていると思うので、
その人の力を信じてまかせたい。

相談はプライベートの場合は、相手が好きな人であれば、今までどおりに。
仕事の場合は、相手の「やる気スイッチ」が起動するような聞き方を見つけていきたい。

そう思います。


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Posted by yurippe at 14:14│Comments(0)Travel Days Log
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